銭幸餅(ぜにこうもち)歳時記
2018.03.05(Mon)
一つ前の「ひちぎり」のエントリを書いていて、そういえば以前ダイジェスト用に
画像をまとめ編集しておきながらそのままになっていたことを思い出し、
フォルダから掘り起こしました(笑)
まずこちら!店名にもなっている「銭幸餅」
販売されるのは毎年、事始(12月13~14日)に開催される京料理展示会でのみ。
予約をすれば店頭で購入することが出来ます。
粒餡入りのおもちに砂糖なしの黄粉を振りかけた、とてもシンプルで滋味豊かなお餅。
黄粉が甘くないので大豆の香ばしい野趣を強く感じられ、小さいけれどとても力強い味。
銭幸餅の由来は、お店のサイトをご参照ください。
こちらは今の季節の「うぐいす餅」「桜餅」。
桜餅。
京都で桜餅と言えばこの道明寺です。桜葉の香りがとてもよく、道明寺もしっとりと瑞々しくジューシィ!
うぐいす餅。
柔らかなぎゅうひでたっぷりの濾し餡を包み、両端を摘んで
青黄粉を振りかけた春色のお菓子。
もっちりと伸びの良いぎゅうひがとても美味しいです。
柏餅。
銭幸さんの柏餅はわたし的には絶対外せない!
柏餅は粒餡、漉し餡、味噌餡と3種類あり、お餅の色で判別します。
このピンク色は味噌餡です。
中には山椒たっぷりの、とろり~んとした味噌餡!
この甘じょっぱさ、スパイシーさは比類なきもの♡♡
おなじみの「おはぎ」
見るからにしっとりと水分たっぷりでジューシィな漉し餡。
さらりと滑らかでとても上品。
粒餡。こちらはジューシィな上に濃厚で香ばしいコクを感じます。
こちらは黄粉のおはぎ。
ごはんの中には粒餡が潜んでいますよ~
さて秋の味覚!
「お月見団子」と「栗蒸しようかん」。
栗もようかんも甘さ控えめ。もっちりとした食感がたまりません♡
月見団子・粒餡ヴァージョン。
ぷりぷり艶々のお団子はそれだけでも美味しいのです♪
こちらは漉し餡。見るからに上品な姿♡
お次は晩秋の味…
「亥の子餅」に「金柑餅」
亥の子餅とは…
亥の子(旧暦10月(亥の月)の亥の日)の亥の刻(午後10時ごろ)に食べられる。
俳句の季語では冬にあたる。
亥の子餅を販売する菓子店があるが、新暦10月よりも旧暦10月(新暦11月)に入ってから販売されることが多い。
…とウィキペディアにはありますが、その一日に限らず11月にはけっこう長い時期
販売されていたように思います。
ニッキで風味をつけた柔らかいぎゅうひの中に、これまたやわらかい漉し餡が入り、
プチプチの歯ごたえを添える黒胡麻も香ばしく、いわれに関係なく通年食べたいと思う美味しさです♪
(たしか東寺餅さんでは通年販売していたはず)
金柑餅は道明寺の中につぶ餡と金柑の蜜煮が入り、表面に氷餅をまぶしてあります。
金柑のきゅんとした甘酸っぱさにつぶ餡の上品な甘さが口の中で溶け合って、極上の風味!
てっきり冬の間はずっとあるのかと思っていたら、1月いっぱいくらいまでで?
桜餅と入れ替わるので、今年は買い逃して残念でした~
こちらは別フォルダから発掘した「お芋のきんとん」!
見るからに瑞々しくフレッシュな姿♡
ほっくりと新鮮でクリーミィ、お芋そのものの美味しさを感じるきんとん。
中にはしっとりと香ばしい粒餡がたっぷり!
とろけます…♡♡
「銭幸餅」
京都市上京区椹木町通西洞院東入
8:00~18:00まで 月曜定休(変更あり)
HP